中小企業新戦力発掘プロジェクトのサポーターに就任した(株)フェアリーランドの代表 菊地 加奈子さん 新栄町在住 36歳
眠れる能力の引き出し役
○…「ママたちが自分の人生も子育ても心から楽しめる世の中に」。社労士であり経営者、もうすぐ5児のママは朗らかに微笑む。「中小企業新戦力発掘プロジェクト」のサポーターに1月21日就任。同プロジェクトは中小企業庁などが主催し、育児などで一度退職し再就職を希望する女性をインターンとして受け入れて支援する。打診された時は「まさにやりたかったこと」と、快諾した。
○…大学卒業後は企業で人事総務経理職を務め、27歳で出産。専業主婦をしながら、仕事と家庭を大切にする夫とともにワークライフバランスについて考える機会に直面する。「男性も女性も安心して子育てを楽しめる社会にしたい」。そんな思いから一念発起し、社会保険労務士の資格を取得。33歳で起業した。「3人目が臨月の時に受検しました」。穏やかな口調からは想像し難いが『猪突猛進』と、周囲から言われるのも納得だ。
○…昨年2月1日、35歳で保育園を運営する(株)フェアリーランド(区内仲町台)を設立。国の基準を満たしながら、あえて認可外の保育園にしたのは多様なニーズにきめ細かく応えるため。昨年末には「よこはまグッドバランス賞」を受賞。働きやすく子育てしやすい事業所に選ばれた。「自分が経験した困難を少しずつでも解消していく試みが評価され本当に嬉しい」と、満面の笑顔。
○…家では料理好きな、のんびりママ。「子どもはのびのび育てたい。でも主人には『もっと叱りなよ』って言われます」と、首をすくめて苦笑い。モットーは「自分で限界を作らない。壁があれば道を切り開く努力を」。その言葉の通り、今年の春には新たにNPO法人を立ち上げる。「家庭に眠るママたちの能力を引き出したい」。5人目を妊娠中とはいえ、その歩みは止まらない。母親になれた奇跡に感謝し、自らの経験を生かして、今日も様々な家庭の笑顔作りに奔走する。
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