（株）クラレ 「海外へランドセル届け」 池辺町で発送準備
検品や箱詰めに汗を流す参加者
ＫＫ横浜貿易倉庫（池辺町）で４月12日、（株）クラレ（東京都千代田区）主催でランドセルをアフガニスタンの子どもたちに送る「ランドセルは海を越えて」の旅立ち準備ボランティアイベントが行われた。届けられた約８０００個のランドセルは５月初旬に日本を発ち、９月には現地の子どもたちに届く予定。
同活動を主催するのは化学製品を主に取り扱う（株）クラレ。小学生の頃、誰もが背負ったことがあるランドセルは卒業と同時に使用しなくなるケースがほとんど。そこで同社が子どもたちにボランティアとリサイクルの気持ちを持ってもらおうと２００４年に活動を開始。港へのアクセスの良さなどを理由に同所を拠点に行っており、これまで９万個以上のランドセルがアフガニスタンの子どもたちに届けられている。
今年は１月頃から、インターネットなどでランドセルを募集。２カ月ほどで全国から約８０００個が集まった。当日は同社社員やその家族を中心に約１３０人のボランティアが参加し、集まったランドセルの開梱・検品・箱詰め作業を行った。
５月初旬にアフガニスタンへ
検品ではランドセルが使用可能か判断するほかに、皮の素材にも注意。アフガニスタンでは宗教上の理由で豚皮のランドセルが送ることができないためだ。またランドセルの中には全国から寄付されたノート、えんぴつなどの文具を詰め、検品が完了。その後はランドセルをダンボールに詰める梱包作業を経て、旅立ちの準備を整えた。全国からの想いが詰まったランドセルは５月初旬に東京港を出発し、９月頃にはアフガニスタンの子どもたちに届けられる予定だ。
同社担当者は「現地の子どもたちは教育熱がひときわ高いと聞いています。海外への支援を続けながら、国内でのボランティア意識向上につながればうれしい」と話した。
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