富士見が丘在住荒武さん 戦争体験、ブログで発信 80代ブロガーが想う平和
8月15日は終戦記念日。戦後から69年を経て、当時を知る人はさまざまな形で戦争体験を後世に伝え続けている。富士見が丘在住の荒武千恵子さん(83)もその一人。荒武さんはブログという手法で平和の尊さについて語りかけている。
荒武さんは1930年生まれの83歳。横浜市内で育ち、小学生から女学校時代に戦争を経験した。1945年の横浜大空襲でも焼夷弾や機銃掃射などにあい、命の危険を感じた。荒武さんは今でも忘れることができない当時の体験記や感じたことを自身のブログ「80ばあちゃんの戯言」の中で発信する。荒武さんは「若い世代に戦争の話を聞いてもらうには一番のツールだと思った」と開設のきっかけを語る。記事は体験談だけでなく、平和への想いを書き連ねたものや、日常の何気ないものなどさまざま。親しみやすい文章で綴られる記事は2009年の開設から徐々に広がりを見せ、今では更新を楽しみに待つファンも多いという。
語り部として地域活動も
荒武さんは悲惨な戦争を二度と起こさないために、各個人が外国への壁を取り払う必要があると呼びかける。「言語や文化の壁はあるけれど、思いやりの気持ちで対話をすればきっと心が通じ合える。そういう小さなお付き合いから平和が生まれる」と笑顔で話す荒武さん。最近は体調を崩しがちで週に1度程度の更新になっているが、区内の小学校や老人会で講演会を行うなど、活動はブログのみに留まらない。手法を凝らし、幅広い世代に目線を合わせて「世界平和」を呼びかけ続けている。
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