都筑民家園で行われるお月見ライブに出演するジャズボーカリスト 下村 瑞枝さん 都筑区内在住
ジャズの魅力を万人に
○…中秋の名月が近づく9月7日、都筑民家園(大棚西2)を会場に音楽を楽しめるお月見ライブでボーカリストとして出演する。例年、フルート演奏や伝統芸能など趣向を凝らしたパフォーマンスが行われるが、今年はジャズに特化し、1930年代から50年代の名曲を響かせる。「ジャズは体を揺らしながら気軽に聴けるジャンル。初めての人も親しみを持ってもらいたい」とライブの成功を願う。
○…ジャズボーカリストとして本格的に活動を始めて約15年。横浜市内、都内のライブハウスなどで観客に歌声を届ける。「ジャズはアドリブが大切。同じ譜面でも歌い手によって印象が変わるんですよ」と魅力を語る。個人で活動するため、ライブ準備を一人で手がけることもあるが、愛するジャズのためなら苦労はいとわない。またライブでは英語の歌詞でも意味がわかるよう、その歌が誕生した背景を説明。初めて聴く人への配慮を欠かさない。ジャズの楽しさを伝えるアーティストの一人だ。
○…ベーシストだった父の影響で、音楽に囲まれた環境で育った。青山学院大学時代はビッグバンドを組み、ピアニストとして活動。卒業後も仲間とライブに出演するなど、常に音楽が隣にあったという。ボーカルに転向後、理想の歌声に近づけず、悩んだ時期もあった。そんな時も、有名ボイストレーナーの元に飛び込んでレッスンを受けるなど、前のめりで突き進んできた。理想を追求し、真剣に取り組んできたからこそ、ジャズへの愛が聴く人へ伝わる。観客からの「歌声に癒された」などの声が原動力となり、今もパフォーマンスに磨きをかけている。
○…都筑区に移ったのは15年前。NPO団体と協力し、地域イベントでのライブも増えてきた。「地元の人と交流を深めて、活動の幅をもっと広げたい」。ボーカリストは声が出続ける限り生涯現役。時に優しく、時に激しく、観客の心を動かす音楽を届けていく。
|
|
|
|
|
|