区選挙管理委員会委員長を務める 座間 雄一さん 池辺町在住 78歳
地道な作業で一歩ずつ
○…4月12日執行の統一地方選挙に向け、投票の呼びかけや啓発活動が熱を帯びてきた。昨年12月2日付で区の選挙管理委員会(以下選管)委員長に就任し、短期間で2度目の選挙を迎えようとしている。「前回は2日に委員長になって14日に国政選挙。厳正にやらなくてはという頭で精いっぱいで大変緊張したのを覚えています」。開票宣言や投票所の巡回など、不慣れな仕事を夢中でこなした。
〇…選管委員は4年任期で改選する。普段、目立った活動は少ないが、選挙が近づくにつれ、公正な選挙を執行する上で欠かせない”縁の下の力持ち”として本領を発揮する。前選挙を振り返り「例えば投票所の動線を少し工夫すれば足の不自由な方がもっとスムーズに投票できるのではなど、思うこともありました」と課題も感じた。その一方で、「高齢者の施設や子育て世代が集う場などに出向いて投票参加の呼びかけをしていく営業活動も大切な仕事の一つ。時間はかかると思いますが、次世代が関心を抱くような活動も視野に入れたい」と意欲的だ。
〇…生まれも育ちも池辺町。子どもの頃の都筑の印象については「周囲を見回すと山か畑。キツネやタヌキ、マムシなんかがいたよね。自然が豊かだったから学校から帰ってきてもカバンを放り出して遊んでばかりいた」と回顧する。そんな少年時代を過ごしたからか、今でも地域の仲間とのつながりが強い。「定年間際から自治会など、地域での活動も行うようになりました。浄念寺川せせらぎ緑道では都田小の子どもたちと花苗植えをしたり。皆さんに喜んで頂けるし、楽しくやっていますよ」
〇…区の有権者数はいま15万8600人ほど。12月の衆院選は市の投票率が54・06%だったのに対し、53・65%に止まった。「投票率の低さは残念だが春に向けて地域イベントが沢山控えている。PRと選挙啓発に力を注ぎたい」と穏やかな口調ながら語気を強めた。
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