区は今後の都市計画を方針づける「都筑区まちづくりプラン」の改定原案を６月９日に公表し、それに対する意見を６月26日（金）から７月10日（金）まで募集する。
まちづくりの指針の一つとして、２００２年度に策定された「横浜市都市計画マスタープラン・都筑区プラン」。まちの将来像などが盛り込まれ、これまで市営地下鉄グリーンラインの開通や、幹線道路の整備推進などを実現してきた。施行から10年以上が経過し、社会状況の変化などからプランの見直しが必要とされ、２０１３年度から改定準備を進めていた。
今年１月、区はこの改定素案を公表。区民から１００件以上の応募があり、都筑区の成り立ちと特色、みどりと環境づくり、安全で安心できるまちづくりなど、さまざまな分野の意見が集まった。区担当者は「たくさんの意見をいただいたが、これらの傾向をまとめると02年度の策定以降、都筑区の様相が大きく変化してきたことが背景にある。行政もそれに対応した方針が必要」と話す。
新たに見えた課題点
この20年で都筑区は人口が約10万人増加し、今後も増え続けることが予想されている。市でもっとも住民の平均年齢が低い区だが、その中でも徐々に高齢者は増え続けている。このような人口動態にも対応したプラン作りを推進する。交通では市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインが運行し、それ以外はバス路線網が張り巡らされているが、特に区南部は便数が少なく、駅やバス停への距離が遠い地域があるのが問題視されている。これらの公共交通機関の利便性の向上も盛り込まれている。
今年度末に完成予定
このような課題と、約20件の意見を反映させたのが今回の改定原案だ。中には今年６月に改正され、注目度の高い自転車への安全対策の検討なども含まれている。今回の意見募集から改定案を作成し、今年度末には完成版が公表される。区担当者は「区民の意見を反映できる最後の機会。皆さんの意見を聞かせてほしい」と呼びかけている。
改定原案は区区政推進課窓口や区ＨＰ（【URL】http://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki/kusei/kikaku/toshimasu.html）などで閲覧可能。意見はメール（【メール】tz-machirule@city.yokohama.jp）などで受け付けている。詳細・問合せは同課【電話】０４５・９４８・２２２７。
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