終戦・被爆70年にあたって 神奈川県議会議員 しきだ博昭
先の大戦が終わりを告げ、早や70回目の夏を迎えました。
激しい戦火の中、愛すべき家族や肉親を思い、祖国の行く末を案じつつ無念の最期を遂げられた戦没者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げますとともに、かけがえのない肉親を失われたご遺族の皆様に心からお慰めの言葉を申し上げます。
私を含め、戦後生まれが実に国民の8割を超えた今、戦争体験者やご遺族の高齢化に伴い、戦争体験の風化が危惧される中、戦争の悲惨さ、平和の尊さ、命の大切さについて、次の世代にしっかりと継承していくことが、今を生きる我々の責務であると痛感しています。
とりわけ、広島生まれでもある私は、こうした思いが強く、折に触れ、議会の場においてもこうした問題に取り組んで参りました。
その一環として、終戦記念日である8月15日の午後3時より、神奈川県庁本庁舎3F大会議場において、『ヒロシマの校庭から届いた絵』の上映会が開催されることとなりました。
この映画は、戦後間もない1947年に広島の爆心地に程近い小学校の児童が描いた絵が、約60年ぶりに米国ワシントンの教会の地下室で偶然見つかり、故郷に里帰りするまでを追ったドキュメンタリー映画で、戦争や原爆投下といった悲劇に直面しつつも、未来への希望を絵に託した子どもたちとアメリカの人たちとの友情が描かれています。
終戦70年であると同時に被爆70年の節目となる年にあたり、戦争・被爆体験を人々の記憶に深くとどめ、しっかりと記録に残していくことの重要性を噛みしめつつ、この夏を過ごしていきたいと思います。
〈映画の問い合わせは県国際課【電話】210・3748〉
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