中央大学附属横浜高校(袴田兆彦校長)=牛久保東=の臼井優さん(陸上部・2年)が、9月21日に行われた県高校新人陸上競技大会の女子5000m競歩で、大会記録を更新し優勝した。臼井さんは10月24日、県代表として、群馬県で開催される関東大会に出場する。
相模原ギオンスタジアムで行われた決勝には県内の高校1・2年生、19人が出場。臼井さんは、400mトラックを12周半歩く5000m競歩で25分28秒73のタイムで1位に輝いた。これまでの大会新記録より約25秒早い、新たな記録を樹立した。
自己ベストの24分台を狙っていたという臼井さんは「1Kmごとに(自己ベストのタイムと)比較して歩いた。ちょっと遅れていたから、優勝に照準をチェンジした」とレース中に冷静な状況判断をした。最終的に、2位の江口はるなさん(藤沢西高・2年)を100m以上引き離しゴールした。「5月の県総体ではライバルの江口さんに負けて2位だった。今回は勝てて嬉しい」と優勝を振り返る。
未経験からスタート
川崎市出身の臼井さんは中学時代、800mや1500m、駅伝の中長距離選手だった。県大会出場経験はなく、本人いわく「市大会止まりで、鳴かず飛ばずの選手だった」という。
競歩との出会いは同高校陸上部顧問、常磐信欽(しんすけ)さん(40)の一言。さまざまな陸上競技の中で、「競歩は技術種目で競技人口も多くはない。努力次第で関東や全国大会を経験できる」とアドバイスされた。そこで意を決し、臼井さんは未経験から競歩の練習を始めた。
競歩は、両足が同時に地面から離れてはいけない「ロス・オブ・コンタクト」と前脚が着地してから垂直になるまで、膝が曲がってはいけない「ベント・ニー」を守らなければ失格になる競技。臼井さんはスピードを出すことより、まずは正確なフォームで歩く練習に力を入れた。日曜日を除く、毎週6日の放課後練習に加え、午前5時に起床し、授業前の朝練にも励んだ。
顧問の常磐さんは「ずば抜けた才能がある選手ではないが、コツコツと努力できる選手。まだまだ伸びる要素はある」と期待する。
1都7県から3人ずつの計24人が出場する関東大会に向けて、臼井さんは「トップを目指したい」と意気込みを語った。
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