2016年の年頭にあたり、本紙では都筑区の畑澤健一区長に新春インタビューを行った。畑澤区長は就任1年目の振り返りや区政運営方針、今後のビジョンなどについて語った。
――昨年4月の就任から約10カ月が経ちますが、都筑区の昨年を振り返っていかがですか。
「都筑区の第一印象は、街並みがきれいで公園や緑道などが多く、商業施設もあり、農業や工業も盛ん、多様性のある非常に良いまちというものでした。4月以降、地域の様々なイベントにお伺いさせていただきましたが、区民の皆様のエネルギーを肌で感じ、あらためて区の魅力を知ることができましたし、本当に区民の皆様に支えられているということを実感しました。 また、平均年齢が18区で一番若い区ということですが、街中やイベント等で本当に多くの若い世代をお見かけし、若さとまちの活気を大いに感じることができました」
――就任1年目、特に印象に残った出来事は。
「最も印象深いのは、20万人の方にご来場いただいた区民まつりです。『センター南』、『センター北』、その2駅をつなぐ『みなきたウォーク』を会場として、毎年11月3日に開催していますが、区民まつりの中では18区で来場者が最も多い、市内有数のイベントと言っても過言ではありません。
昨年も天候に恵まれ、事故もなく、多くの方にステージ、模擬店やフリーマーケットなどを楽しんでいただけたかと思います。私は初めての区民まつりでしたが、その熱気と賑わいに圧倒されました。この区民まつりには、多くの方からのご協賛とご協力をいただいており、皆様のお力添えがあってここまで盛り上げることができました。お気持ちと活動に対して感謝申し上げます。
また、地域の夏祭り、虫送り、例大祭やコンサートなど様々なイベントが開催されていますが、新しい中にも伝統が息づいていますし、それらを縁の下で支えていただける人材もいらっしゃる。都筑区のポテンシャルの高さを感じる瞬間です。その他にも、12月に開催されたドイツクリスマスマーケットや、アフリカ開発会議をきっかけに始まったボツワナやアンゴラとの交流など、国際色豊かなところも都筑区の大きな特長で、印象的です」
――子育てや福祉、高齢者支援など区として向き合うべき課題が山積していると思います。今年、重点的に取り組まれることについてお聞かせください。
「今年は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすための第3期地域福祉保健計画『つづき あい』、区のまちづくりの基本理念や目標などを定めた『都筑区まちづくりプラン』、都筑区の将来に向けたこれら2つの計画が策定され、具体的に進めていくスタートの年になります。
また、都筑区の魅力である公園・緑道をいかした健康づくり、若い世代が多いことを踏まえた子ども・子育てへの支援、将来の高齢化を見据えたシニア世代の活躍支援、市内でも有数の農地をいかした地産地消の推進、都筑区をホームとする横浜ビー・コルセアーズの応援事業など、『都筑らしさ』を大切にしながら取り組んでまいります。
その他にも、2017年春開催の全国都市緑化よこはまフェア、2019年に横浜で決勝が開催されるラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げられるよう、区民・企業の皆様のご協力をいただきながら、今から取り組みを進めてまいります」
――業界全体の社会問題へ発展している「マンション傾斜問題」について、区としてどうお考えですか。
「マンションに居住されている方は、本当に御心労が絶えないと思います。現在、お住いの皆様でご検討がされており、生活に密着した様々な問題が出てくることが考えられます。お住まいの皆様に寄り添いながら、市全体で取り組んでいきたいと思います」
――最後に区民の皆様へメッセージをお願いいたします。
「都筑区は、今後も人口増加が続き、横浜環状北線・北西線などの整備により更なる成長・発展が見込まれるまちです。これまで先人が築いてこられたものを受け継ぎながら、将来に対するしっかりとした展望のもと、必要な事業を一歩一歩確実に進めていきたいと思います。都筑区が安全・安心で、区民の皆様がずっと住み続けたいと感じていただける『ふるさとづくり』を、職員一同全力で取り組んでまいりますので、引き続き、区政へのご理解とご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします」
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>