「自家製甘茶」で花まつり 南山田 大善寺
お釈迦様の生誕を祝う花まつり(灌仏会(かんぶつえ))に欠かせない甘茶を自家栽培している寺院が南山田の大善寺(石川和弘住職)だ。9日、大善寺で行われた花まつりでは、厳かな雰囲気の中、檀信徒らがお釈迦様の像に竹柄杓で甘茶をかけ、手を合わせて祈祷した。
自家製の甘茶は、世話人を中心に近隣住民など約60人からなる「甘茶の会」が毎年7月中旬頃に茶葉を摘む。その後、茶葉に水分を含ませてから揉んで乾燥させる作業を繰り返すことで美味しい甘茶になるという。このように、花まつりに欠かせない甘茶を自家栽培する寺は区内でも珍しい。
花まつりはこの時期に各地で開催される行事。お釈迦様の像に甘茶をかける習わしは、生誕間もないお釈迦様に甘露の雨が降り注いだという話によるものとされている。
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