都筑区版 掲載号:2016年7月28日号 エリアトップへ

増加するシニア起業家(中) 技術生かし墓石彩る この連載は全3回で、横浜市内におけるシニアの起業について取り上げます。

経済

掲載号:2016年7月28日号

  • LINE
  • hatena
作品を紹介する太田さん
作品を紹介する太田さん

 太田桂(かつら)さん(62)=戸塚区在住=は3年前に「墓石絵 桂」を立ち上げた。

 事業内容は、墓石に彫る絵のデザインだ。まず遺族から亡くなった人の思い出を聞きながら、デザイン画を作る。その後石材店での彫刻を経て「墓石絵」として仕上げる。

 芸術大学を卒業した太田さんは、デザイナーなどを経て、県内の高校で美術講師をしていた。転機は、父の墓を作ろうとしていた、2006年に訪れた。

 「海が好きだった父のため、世界でひとつの墓を」。美術の腕を生かし、爽やかな帆船の絵を描くと、思った以上の出来になった。

 「人生の軌跡をかたちに遺すことで、悲しみを乗り越える力になる」。そう実感した太田さんは「これを人生の仕事にしたい」と、男女共同参画センター横浜が主催する起業セミナーに参加。事業のノウハウを学び、さらに市や各種団体にも協力を仰ぎながら、数年かけて起業にこぎつけた。

「この歳だからこそ」

 最初の依頼主は突然夫を亡くした女性だった。太田さんは遺族の思いに心を寄せながら、「夫の死後に現れた」という黒い蝶や、家族を象徴する5匹の魚を描いた。完成した墓石を見た遺族は、心から喜んだ様子だったという。「遺族の悲しみに寄り添うのは、この歳だからこそできることかもしれない」と話す。

 現在、美術の非常勤講師を続けながら事業をしている。受注件数は年に2〜3件。利益は決して多くはないが「お客さんの喜ぶ顔を見るのは、お金では換算できない嬉しさ」と語る。

 課題もある。パソコンが大の苦手で、顧客とのメールのやり取りも「一苦労」。ウェブでの宣伝にも苦心しているのが悩みだ。

 目標は「年間84件」の受注。大きな数字を掲げるのは、教え子を思う気持ちからだ。「これは人を雇うために必要な件数。美術大を出ても仕事がない教え子が働ける場所にするため、試行錯誤を続けたい」  (続く)

(有)サンケイ自動車

車検も板金塗装も、愛車の売買もお任せを!!買取強化、特に軽トラ!!

http://sankei-car.jp/

<PR>

都筑区版のローカルニュース最新6

オンライン活用し子育て支援

【Web限定記事】

オンライン活用し子育て支援 社会

親と子のつどいの広場「ハッピーひろば」

5月28日号

持ち帰り、宅配の店紹介

可憐なバラ

可憐なバラ 社会

都筑中央公園・円形広場

5月28日号

県内プロ15チーム 1つに

県内プロ15チーム 1つに スポーツ

eスポーツで医療支援

5月28日号

市会所属委員会決まる

市会所属委員会決まる 政治

5月臨時会、本会議

5月28日号

文化芸術の担い手に支援金

【Web限定記事】横浜市

文化芸術の担い手に支援金 文化

28日から申請開始

5月28日号

あっとほーむデスク

  • 5月14日0:00更新

  • 4月9日0:00更新

  • 4月2日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年5月28日号

お問い合わせ

外部リンク