神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2016年10月20日 エリアトップへ

市内狭あい道、整備進まず 助成制度活用 16%留まり

社会

公開:2016年10月20日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は通行上、防災上で問題がある狭あい道路のうち、505Kmを整備促進路線と定めて助成制度を盛り込んだ拡幅整備事業を1995年から実施しているが、3月末時点までに拡幅できたのは166Kmに留まっている。

 市内には一般の交通に使われている幅員4m未満の狭あい道路が1900Kmあり、救急、消防活動やごみ収集に支障を来しているケースがある。これら幅員4m未満の道路に接する敷地では、建築基準法により、道路の中心から2mを道路とみなして敷地を後退する、いわゆるセットバックをしなければ新しく建築物を築造することはできない。

 市はこのセットバック部分の整備を促進しようと95年に「狭あい道路の整備の促進に関する条例」を制定。安全性や利便性の向上が不可欠な路線として505Kmを整備促進路線として指定、セットバック内の塀や門といった整備支障物の除去・移設費用や舗装費用の一部を助成している。しかし、同制度を使い、拡幅した距離は21年間で166Km、整備促進路線の両側分1010Kmで計算すると、進捗率は16・4%に留まっている。

 市建築防災課は、制度利用の機会が新築・建替時などに限定されることや、民有地のため制度利用は任意であるなど、行政が主導できない難しさを説明。その上で申請の手間や工事に時間差があることから申請しないケースや、助成制度自体を知らないケースがあるとみている。

 また、建築主が自費でセットバックしたケースも相当距離あると想定されるが、現制度ではセットバック箇所を同課は把握できず、実際の整備状況も分かっていない。そのため、セットバック後に段差が残っていたり、プランターや自転車、自販機などの支障物を置いてあるケースもあるという。

条例改正の動き

 進捗の遅さや防災面などの懸念から、議会提案で条例改正の動きがある。

 改正案は整備促進路線に接する土地でセットバックする場合、整備について市と協議することを義務化するほか、出入口となる角地のすみ切部分について買い取りに向けた協議制度を設けること、助成を受けた整備後に支障物を置くことの禁止などが盛り込まれている。改正案は12月の市会第4回定例会で提案予定だ。

都筑区版のトップニュース最新6

30周年契機に愛着醸成

都筑区予算案

30周年契機に愛着醸成

自主企画事業に約1億円

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

公道で自動運転バス走行

京セラ

公道で自動運転バス走行

実証実験、一定の評価

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

4校協力し壁画完成

茅ケ崎中学校区

4校協力し壁画完成

1年半かけ地下道を明るく

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • 「BUNTAI」で歴史刻む

    FLY THE FLAG横浜ビー・コルセアーズ vol.6

    「BUNTAI」で歴史刻む

    選手らがセン南などで広報活動

    3月28日

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook