世界中が熱狂したリオ五輪。2020年の東京五輪もいよいよ3年後に近づいている。この大舞台をめざす、都筑ゆかりの少女の今に迫った。
約80カ国の強豪選手が昨年9月、イタリアに集い開催された「第12回ITF世界ジュニアテコンドー選手権大会」に日本代表として出場したのが、区内荏田南在住の宮崎未央さん(荏田南中2年)だ。初めて挑戦した世界の舞台。一回戦、序盤はリードしていたが、試合終了30秒前に技を決められ逆転負けに終わった。「緊張と不安で自由に戦えなかったが、いい経験になった」と手応えを実感する。
テコンドーを始めたきっかけは5歳のころ。当時、新百合ヶ丘道場(川崎市麻生区)に、父の尚雄さん(41)に連れられ、妹の菜央さん(12)と通い始めた。自分の性格を「究極の負けず嫌い」と話す未央さん。「フェイントをかけ、相手の隙をぬって技を決めた時は嬉しい。練習は苦しいが、強くなりたかったからここまで続けてこられた」と当時を振り返る。持ち前の負けん気で、週4回、1回2時間の練習をストイックにこなし、メキメキと上達。小学6年の1年間は大会無敗、日本では敵なしを貫いた。
幼少期から指導する道場の蘇師範(33)は「厳しい練習を続けてこられたことは褒めてあげたい。謙虚に練習をこなす姿を見ると、指導にも熱が入る」と継続の大変さを語る。
高く舞い上がり、半回転しながらの「回し蹴り」。163cmの身長に長い手足を生かした、キレのある足技が持ち味だ。体格が勝る男子と組手を行うこともある。「蹴られる恐怖心を払拭する心も持ち合わせなければならない。闘争心は周りの選手と比べても強い」と尚雄さんは分析する。
中学では陸上部に在籍し、ランニングや坂道ダッシュの練習で以前よりも体力がついたという。「センター南・北のデパートで、ウインドーショッピングが趣味」と照れ笑い。中身は年頃の女子中学生だ。
「目標は、2020年の東京五輪に出場しメダリストになる」と力強く語るその目は真っすぐだ。「その為には、今年の全日本大会で優勝、来年のベラルーシ世界大会でメダル獲得を目指す」。飛躍し続けるテコンドーガールの飽くなき挑戦に、今後も目が離せない。
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