都筑消防署(星野雅明署長)は7月3日、都筑警察署、横浜市交通局、昭和大学藤が丘病院、都筑区役所、都筑消防団の5機関と連携し、電車内でのテロ災害を想定した合同訓練を横浜市高速鉄道4号線(グリーンライン)川和車両基地で実施した。
これは2019年ラグビーワールドカップや2020年東京五輪・パラ五輪をはじめとする大規模イベントに備え、各関係機関が連携して迅速かつ的確な救助活動が行えるように企画されたテロ対応訓練。
当日は畑澤健一都筑区長を含む、総勢約110人が参加。市営地下鉄グリーンライン車内において何者かが薬品を散布し、負傷者が発生している想定で訓練が行われた。
消防署員や区役所職員24人が負傷者役に扮し、頭痛や嘔吐などさまざまな症状を訴えた。テロ災害に関する専門知識や技術を身に付けた消防の特殊部隊は市内に4隊あり、今回は現場から近い鶴見消防署の岸谷特殊災害対応隊が出動。オレンジ色の防護服を着た隊員は、災害現場を慎重に把握しながら安全に負傷者を車外へ救助した。また、負傷者の服はビニール袋に入れて密封され、肌に薬品が付着した人はシャワーで消毒が施された。
その後、待機していた昭和大学藤が丘病院の横浜救急医療チームが現場で救命処置をし、重症者を病院へ搬送するシミュレーションも行われた。最後に県警NBCテロ対応専門部隊が車両に撒かれた薬品を特定し、無毒にするための中和作業を行い訓練は終了した。
星野署長は「今回の訓練で出た課題を解決し、実際に災害があった時にスムーズに対処できるよう準備をしていきたい」と話した。
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