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Q.これって口内炎なの?もしかして…、口腔がん?
A.今回は口の中にできる「がん」いわゆる「口腔がん」について話します。読者の皆さまを怖がらせるつもりはなく、歯科口腔外科領域の一つのテーマとして知って欲しく書いていきます。
国立がん研究センターの統計によると、毎年約7000人が新たに口腔がんと診断され、約半数の3000人もの人が亡くなっていると言われています。また、口腔がんは首より上の部位に発生するがんの約40%を占めるというデータもあります。
米国など医療先進国の多くは定期的に口腔がんチェックをする習慣があるので例え罹患していても早期治療できるのに対し、日本を含め、喫煙・飲酒する文化がありながら口腔ケアをあまり重要視していない南アジア諸国などでは進行してからの発見が多いようです。
ただ、「口腔がん」は胃や腸など内臓とは違い、自分の目で口腔内を見て、しかも指などで触れるセルフチェックが可能です。だからこそ、腫れ、しこり、治りにくい口内炎や毎回同じ場所にできる口内炎の有無、舌や頬のしびれなど、大き目の鏡でブラッシング時に舌や唇、歯肉などを確認しましょう。
口腔がんは初期症状のうちに発見し、治療できれば、約80%が治るとも言われております。実際に大学の医局や総合病院在籍時には、直ちに治療が必要な口腔疾患のある患者様をたくさん診てきました。虫歯治療から、生死に関わる「口腔がん」の発見まで、歯科医師に求められることは数多あります。こういった観点からもクリニックでの定期チェックが必要ですね。
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