林田代表がデザインし、母・千津子さんが作成した衣装を着て笑顔を見せる山本さん
静岡県静岡市で先月23日に行われた「２０１７ 全日本一輪車競技大会」のソロ演技の部・アーティスティック部門・女子中学生の部で川和中２年の山本聖華さんが初優勝した。
一輪車演技とは音楽に合わせて一輪車を操り、技術や表現力、美しさなどを競うスポーツ。山本さんは小２から一輪車を始め、中学に入るまで所属していた「都筑一輪車クラブ ＴＷＯ ＬＩＮＫ」在籍時は小学生全国大会のグループ演技で優勝経験のある実力者だ。現在は新百合丘一輪車クラブ（林田さやか代表）で週に４回指導を受けている。
山本さんは昨年も同じ部門に出場したが、大きな見せ場で落車し、演技を立て直すことができず７位に留まった。山本さんは「一度失敗すると繰り返してしまっていた。気持ちのコントロールもできなかった」と当時の反省点を振り返る。
昨年冬からこの大会に向けて練習を開始。最も力を入れてきたのが表現力だ。「審査員からどう見えるかを考えないと美しい演技にならない」と言う林田代表の指導の下、山本さんは振り一つ一つの角度や動きが美しく見えるよう何度も練習を重ねた。また、活発な自分自身の性格とは違う魅力を表現しようと大人の女性をイメージした衣装や曲で本番に臨んだ。
当日は緊張から序盤でぐらつく場面もあったが「同じ失敗はできない」と気持ちを切り替え、落車することなく演技しきった。選手27人の中で技術力・表現力ともに優れていたと評価され獲得した優勝。しかし山本さんは満足することなく、更に上の目標を見据えている。「もっと表現力を磨いて、いつか『憧れの選手』と言われるようになりたい」
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