地球環境保全に向けた取り組みなどを神奈川県が評価する「かながわ地球環境賞」の表彰式が5日、県庁で行われ、大塚・歳勝土遺跡公園愛護会(田中良三会長・70)が地球環境保全活動部門で受賞した。
大塚・歳勝土遺跡公園(5万4640平方メートル)は1996年に開園。2年後に同公園愛護会が結成された。国指定史跡大塚・歳勝土遺跡を中心とした野外施設からなる同公園は花壇の整備ができないなど制約も少なくない。当時から活動するメンバーによると、20年前はあたり一面が竹に覆われていたという。また、港北ニュータウン開発前は竹林と雑木林に分かれていたそうだ。
そこで、都筑の原風景を同公園内に復元しようと愛護会会員が中心となり地道に活動を行ってきた。竹林は間引きをし、光が差し込むように整備。さらに、雑木林を作るために、竹を伐採し、クヌギやコナラ、ヤマザクラ、ヤマグリ、モミジなどを植えていった。
竹林の管理、整備を進めていくとアキザキヤツシロランやタシロランなどの珍しい植物も自生していることが分かった。
同会では広い園内での作業にチェーンソーや芝刈り機などの機械を使うため、技術講座「雑木林塾」を開催するほか、自然観察会や住民参加型のたけのこ狩りなどを企画している。
現在、同会メンバーは28人。中には旭区や戸塚区、港北区など都筑区外からも活動に参加しているそうだ。定期活動は毎月第4日曜日。そのほか、週2回の園内の見回りやゴミ拾い、月2回の芝生広場の草刈りなどを実施。公園整備ボランティアを随時募集している。
(問)田中会長【携帯電話】090・7940・9761
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