都筑警察署に防犯カメラを寄贈した都筑工場事業所防犯協会会長の 城田 栄一さん 折本町在住 60歳
心優しい防犯リーダー
○…区内を中心に活動する防犯組織の4代目会長を務め、今年で丸8年。現在、122の事業所を取りまとめている。行政や警察と連携しながら、区民まつりの出店など各種イベントを通じて、防犯に関する啓発活動を実施し、安心安全なまちづくりを目指している。「人の目が防犯カメラのような役割を果たし、都筑全体で地域を守っていきたい」と真剣な表情で語る。
○…生まれも育ちも折本町。小学5年の時、農家だった父がガソリンスタンドの経営を始めた。それをきっかけに同級生に「生意気だ」と言われたことも。「苦しかったけど、助けてくれる友達もいた。自分も人の心に目を向けられるようになろうと思った」。当時のつらい経験が今の自分を形成しているという。高校では部員不足で困っていた美術教諭に頼まれ、全く興味がなかった陶芸部に入部するほど気のいい一面も。「陶芸の腕を磨くより、部員や先生との交流が楽しかった」と心優しい顔をのぞかせる。
○…大学卒業後はアパレル関係の仕事に就きたかったが、喘息もちだった父を気遣いガソリンスタンドを引き継ぎ、54歳まで懸命に働いた。翌年、「地域の人と触れ合う場を作りたい」と妻と2人で仲町台にカフェを開設。今では常連客で賑わっている。また火災予防協会副会長、青少年交通安全連絡協議会理事などさまざまな顔を持ち、多くの人と情報を共有。区内をより住みやすくするため、意見を出し合っている。「人との出会いを一番大切にしている。地元に住む仲間同士で支えあっていきたい」
○…各所で開催される懇親会にもできるだけ出向き、交流を深める忙しい日々。最近は酒を注がれることも多くなり、年齢を重ねてきたことを実感。それと同時に「自分が皆を引っ張らなければ」という責任感も感じている。「地域の方に防犯意識を高めてもらい、犯罪をさせない雰囲気づくりをしていかなければならない」と前を見据える。
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