市立中学校で提供しているハマ弁(配達弁当)の喫食率向上を目指し、横浜市教育委員会は8月下旬から順次リニューアルを開始した。メニューの充実に加え、要望が多かった当日注文も11校で試行実施する。
ハマ弁は様々な要因で弁当を持参できない生徒がいることから、昼食の充実を目指して2017年1月から全145校でスタート。当初から喫食率は低迷し、今年4月には「ごはん・おかず・汁物・牛乳」のセットを470円から340円に値下げするなど利用促進策を実施した。しかし、7月は喫食率2・2%にとどまり、今年度目標の10%には遠く及んでいない。
この状況を踏まえ、市教委は夏休み明けの8月27日からハマ弁を刷新。従来はA(肉)とB(魚)の選択制だったが、1種類にまとめ、メニューに幅を持たせられるように変更。ハンバーガーなどの新メニューのほか、10月以降は企業とコラボレーションした特別メニューも提供するという。
ただし、メニューの改善は今までも随時実施しており、市教委も生徒や保護者向けの試食会ではおいしいとの評価が多いと話す。メニュー自体が低迷する要因ではないとみられ、保護者側からは最短7日前までに注文しなければならないなど使い勝手の悪さを指摘されている。市教委もそうした声は把握しており、9月から11月末まで市内11のモニター校で当日注文の試行を決めた。試行期間後に拡大実施について判断していくという。
一方、ハマ弁は事業の趣旨からも数が足りなくなることは許されず、当日注文を実施する場合は弁当数に余裕を持って調理しなければならない。食品ロス削減が社会的に叫ばれる中、従来はほとんど出なかった調理後の廃棄分が発生するなどの課題もある。また、今後当日注文の実施校が拡大した場合は、ロス分の費用は市税によって賄われる可能性もあるという。
市教委はリニューアルに際し、「さらにおいしく利用しやすいハマ弁を目指していく」としている。
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