市販路開拓支援事業に認定された(有)アバンテック(茅ケ崎中央)代表の 高橋 明弘さん 川和台在住 62歳
発明の旅に終わりなし
○…医療機器からタブレットの充電コードまで、様々な電子機器の接続部を固定する器具を作る会社を立ち上げ28年。時代の変化に合わせて、数々の特許商品を生み出してきた。市から販路開拓支援事業に認定された「段モデル」は、ものづくりへの熱意から生み出した商品だ。軽くて持ち主がアレンジしやすい形態は、小学校などでの実用化が期待される。「多くの人に使ってもらえるように育てていきたい」
○…品川区出身。自宅の周りは自然豊かで、ザリガニ釣りやトンボを取って遊んだ幼少期。「家にいた記憶がない。いつも外に出て、遊びを考えていた」と、新しいことを生み出すことが好きな少年だった。体を動かすのも好きで、中・高は双子の兄とテニス部に所属。「ペアを組んでいた兄とは以心伝心。相手も見分けがつかなかったと思う」と笑みを浮かべる。
○…大学卒業後、印刷会社に勤めていた父の影響で、同じ業界に就職したが、日々開発される新種の電気機器を目にし、圧倒された。25歳の時に電気部品輸入会社に転職すると、取り扱っていたスイスのメーカーから声を掛けられ、日本支部立ち上げに携わることに。「スイスは、当時の日本とは大違い。実力主義で、仕事をこなしていればあとは自由。自分もそうありたい」と、海外での働き方に触発され33歳で会社を立ち上げた。
○…社内には一匹の大きな猫が。「8年前、コンビニの前で鼻水を垂らしていたから連れて帰ってきた。今ではここの副社長」と目尻を下げる。ランニングを欠かさず、ゴルフは続けて24年。「奥さんには『あなたは家にいない』なんて言われる」と行動力は劣らない。「今も新商品を開発中。世の中の人がにやっとする商品を生み出し続けたい」と冒険心に果てはない。
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