横浜市ふるさと歴史財団が管理する大塚・歳勝土遺跡公園の敷地内にある竪穴住居の修理工事が3月末に終了予定だ。
大塚・歳勝土遺跡は港北ニュータウンの開発中に弥生時代の大規模な環濠集落として発掘され、居住域と墓域が同時に確認できる貴重な遺跡として1986年に国の指定史跡に登録された。約20年前に竪穴住居7棟を復元すると、近隣住民だけでなく、区外の小学生などが当時の生活を知るために授業の一環で訪れるなど、親しまれていた。
今回の作業では、竪穴住居7棟のうち傷みの激しかった5棟を修復。そのうちの1棟は茅葺屋根の全面を差し替えた。これまで部分的な修理をした経緯はあるがここまで大規模な修理工事は今回が初めてだという。作業には、山梨県から職人を呼び、約8カ月をかけて完成させた。
工事発注者の横浜市教育委員会総務部の担当者は「小学生などが授業で訪れることができるように、年度の初めに間に合うよう作業を進めてきた。これからもたくさんの人に足を運んでほしい」と話した。近くを散歩していた男性は「新しい茅葺の鮮やかな色合いが、咲き始めた花にぴったりあっていてとてもきれい」と喜んだ。
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