ラフティング世界選手権2019がこのほど、オーストラリアのケアンズで行われ、23歳以下男子の部で、荏田南在住の加藤昂大さん(一橋大3年)が所属するラフティング部が総合で3位となり銅メダルを獲得した。
ラフティングとは、4人または6人で大型ボートに乗り込み、パドルを使用して激流の川を下るスポーツで、タイムによって勝敗が決まる。
大学入学時に「今までに体験したことのないスポーツを始めたい」とラフティング部に入部した加藤さん。川下りの迫力に魅了され、大学のそばを流れる多摩川などで練習を重ねた。
1年生の10月、徳島県で開催された世界大会に先輩の出場が決まり、応援のため現地へ行くと、レベルの高さに驚いたという。「川の流れが激しく、見ているだけで迫力があった。観客も国内大会より多く盛り上がっていた」と世界の舞台を夢見るようになった。
海外へ勝負挑む
2年生の7月には世界大会へ向けて、部員と6人組のチーム「TAMA」を結成。ボートの中でリーダーとなる艇長として仲間をまとめた。「競技で一番大切なのはメンバーの息を合わせること。声を掛け合うことを意識した」と話す。昨年の10月に行われた日本代表の選考会では35チーム中3位。23歳以下男子の部では1位に輝き同部門で世界への切符を手にした。
オーストラリアで5月に行われた世界大会にはチェコやニュージーランドなど5カ国5チームが出場。体格差のある外国人選手に劣らぬよう大会5日前に現地入りし、実際のコースを何度も下ったという。
競技は、コースや障害物の異なる4種目の総合点で競われる。チームが得意としたのは「ダウンリバー」と呼ばれる約40分をかけて川を下るタイムトライアル種目。強豪チェコに続き、銀メダルを獲得した。その他2種目でも銅メダルを獲得しチームは総合で銅メダルに輝いた。加藤さんは「メダルを狙っていたので嬉しい」と感想を述べ、「今後は後輩の指導に力を入れたい」とチームの発展に尽力するつもりだ。
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