「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」がこのほど西公会堂(西区)で開催され、都筑区代表(小学校の部)として出場した山部花さん(南山田小6年)が貧困をなくすことをテーマに発表したスピーチが最優秀賞にあたる市長賞に選ばれた。
幼稚園の学び生かす
山部さんのタイトルは「五年後の世界へ」=関連枠あり。スピーチでは、世界中には貧困が原因で、自分の5年後を想像できずに人生が終わってしまう子どもが多い現状を訴えている。
さまざまなテーマの中から「貧困」に焦点を当てたのには理由がある。それは、山部さんが通っていた田園江田幼稚園(青葉区荏田町)での経験。開発援助や緊急人道支援などを行う国際NGO関係者から聞いた「水汲みのために数十キロを歩く子どもの話」だ。山部さんは世界には学校にいくことができずに、友達と遊ぶこともできない子が大勢いることを知った。さらに、水の入った重いバケツを持つ体験もあり「驚きで信じられないこと」とスピーチで発表するほど、衝撃を受けた。
その後も難病で苦しむ子どもやその支援団体に寄付をする活動など、自身の体験を通じ、貧困から抜け出すための5つのことを説明している。
10月、国連本部へ
児童、生徒約5万人の中から選ばれた市内18区代表の小学生、中学生の計36人が本選に出場。小学校の部で最優秀賞(2人)に選出された山部さんは10月中旬、ニューヨークの国連本部などを訪問し、国連事務総長らとの会談が予定されている。
市長賞の山部さんは「びっくりしたし、嬉しかった。(夏休み中なので)応援してくれた人にNYに行くことを早く伝えたい」と笑顔を見せた。
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