令和元年横浜夏季果樹持寄品評会が8月20日、JA横浜中里支店(青葉区)で行われ、区内にある折本園(新井知剛園主)の浜ぶどう(藤稔)がブドウ部門の最高位となる「横濱ワイナリー賞」を受賞した。
横浜農業協同組合が主催する同品評会は市内果樹園が浜なしと浜ぶどうの品質を競い合うことで、生産者の技術向上や横浜産の果物を市民にPRすることなどを目的に毎年実施されている。横浜市環境創造局、横浜市園芸協会が共催。
長雨などによる日照不足などで果実の栽培が困難だったという今シーズンは、昨年よりやや少ない、ナシ57点とブドウ23点の計80点が出品された。県農業技術センターの職員など5人の審査員が、形や色、糖度などを見比べた。農協職員によると、品評会に並んだ果実は例年よりも全体的にやや小ぶりだったという。
長引いた日照不足
ほかの出品農家と同じく、天候不順に苦しんだ折本園。悪天候により、約5000房栽培していた藤稔のうち約1000房が脱粒してしまった。新井園主は「今年は近隣農家の間でも50年に1度の不作と言われた年。毎日畑に足を運び、様子を念入りに確認した」と話す。
ブドウで2冠達成
努力のかいがあり、折本園は出品したブドウ8点のうち5点が入賞。そのうちの1点は糖度17・1を記録し、横濱ワイナリー賞に輝いた。このブドウは同賞のほかにも、なしとブドウ混合の総合順位3位にあたる「横浜市環境創造局長賞」と都筑区内から出されたなし、ブドウの中で最高位となる「都筑区長賞」にも選ばれた。「天候不順のなか、立派な実が残ってくれた。楽しく味わってほしい」と新井さん。
畑部門でも1位
また、畑を評価する「横浜ぶどう立毛品評会」でも市内からエントリーした25園中1位を獲得。樹形や、枝の力強さ、収穫量などが評価され、審査員4人の満場一致で最高位に選出された。
「市内でも病害虫による病気が多発していたので、気を配っていた。いつか獲りたいと思っていた賞なので嬉しい」と喜ぶ。
同園のブドウは直売所で9月半ばまで販売予定。折本園【電話】070・5581・1523
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