東山田町にある多機能型事業所さくらの樹(斉藤ゆかり施設長)では、障害者がメダカなど水生生物の飼育を通し、就労訓練に励んでいる。事業所職員や施設で働く障害者に仕事内容などについて話を聞いた。
(一社)聖羅会が営むさくらの樹では知的障害や発達障害(自閉症含む)、難病のある13人が作業を行っている。就労継続支援B型の同事業所では企業での就労が難しい利用者が、この施設に通い、軽作業などを通し社会性を学んでいる。
2008年の発足当初は豆腐作りなどを通し、障害者の就労訓練をしていた。しかし、老化現象が進む利用者に豆腐作りは重労動だった。そこで、斉藤施設長は軽作業を中心とした活動を模索し、出会ったのがメダカの飼育、販売だった。水槽の掃除や水作り、餌やり、個体の選別作業など、作業は単純だが、多岐に渡るメダカ飼育に着眼した。
9月11日、東山田町の事業所ではメダカのサイズに合わせて選別する作業や水槽洗いなどが行われていた。現在はメダカのほか、ビーシュリンプと呼ばれる観賞用の小エビやミジンコ、イモリの飼育も行っている。
障害者らが育てたメダカ、ビーシュリンプなどはペットショップや熱帯魚店に卸すほか、同事業所が運営するインターネット上のECサイト、いきものモール【URL】https://ikimonomall.com/でも販売をしている。
事業所で働く20代前半の男性は「(丸いメダカ)だるまがかわいくて好き。作業が楽しい」と話し、通所3年目の男性は「ミジンコの餌をあげたり、作ったりするのが好き」と働きがいを感じているようだ。
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