全国高等学校剣道選抜大会神奈川県代表選考会がこのほど行われ、県立荏田高校男子剣道部(今里学顧問)が準優勝した。同部は県代表として3月26日から愛知県で行われる予定の全国大会に創部以来、初めて出場する。
神奈川県代表2校を決める同大会には、97チームが参加。試合は5人制で、先に3戦取ったチームの勝利。1試合は4分間で2本先取した方が勝利となる。
創部以来、達成できていなかった全国大会への出場を目指す同校は、初戦シード権を獲得し、2回戦からの参加に。今大会の登録メンバーは全員2年生で、部長の落合祐斗さん、伊藤駿汰さん、齊藤耀祐さん、伊東賢祐さん、久保勝吾さん、赤羽隼さん、松尾周さん、榊亮介さんの8人。順調にトーナメントを進むと、準々決勝で鎌倉学園と対戦。1勝1敗3引き分けと勝負がつかず、勝敗は先に一本取った方が勝利となる延長戦に持ちこされた。落合部長が出場するも、4分間では決着がつかず、試合は再延長に。「1度ベンチに戻ると、今里先生から『お前の方が全国への気持ちが強い』と声をかけられ、自信になった」と気迫の1本を決め、同部初となる、決勝リーグへの進出を決めた。
同じくトーナメントを勝ち抜いた桐蔭学園、横浜、桐光学園との4校で行われた決勝リーグは総当たり戦で順位を決定。勝利チーム3点、引き分け1点、負けチーム0点の勝ち点数で競われた。荏田は、桐蔭学園と並び、勝ち点5で両校トップとなるも、勝者数で一歩及ばず準優勝で全国大会出場を決めた。
同部は2年生12人、1年生8人の総勢20人で活動中。同校剣道部の顧問となり3年目の今里教諭は、剣道教士八段の資格を持ち、これまで多くの高校を全国大会出場に導いてきた。今里教諭は部員について「一人がずば抜けて強いわけでなく、チーム全員でカバーし合えるチーム」と話す。放課後など週5日の練習では、ひたすら打ち込みを行い、体力をつけるメニューと、一本一本を丁寧に打ち込み、技を磨くメニューを繰り返しているという。
全国大会は3月26日から愛知県の春日井市総合体育館で行われ、同部は初戦で大阪代表の履正社高校と対戦する予定。落合部長は「1年の時から、全国大会を目指し練習してきた。感謝の気持ちを忘れずに臨みたい」と意気込みを語る。
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