横浜市は6日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来年の「成人の日」を祝うつどいをWEB上で行うオンライン開催にすると発表した。政令市初の試みに、新成人を迎える市民や地元着付け店からは戸惑いの声が上がっている。市の担当者は「オンラインならではの企画を検討中」と話す。
※記事内容は7月6日の横浜市教育委員会の発表を受けてのもの。市教委は7月15日、成人式のオンライン化を撤回し、会場実施の検討を発表した。詳細は検討中(7月15日現在)。
「成人の日」を祝うつどいは横浜アリーナで開催され、毎年平均2万5千人が参加する。市によると、来年(2021年)の対象者は市内で約3万7千人、都筑区内は2573人に上る(4月8日時点)。
オンライン成人式の開催にあたり、市は専用の特設サイトを開設する予定。市にゆかりのある著名人からのお祝いメッセージ動画の配信、新成人や市民から写真やコメントを投稿してもらうなどの企画を検討しており、具体的な内容は12月中旬までに発表する。
来年成人式に参加予定の青葉区在住の女子学生は「悲しい。みんなに会いたかった」と、急な決定に戸惑う。友人らも「成人式後の同窓会もできないのでは」、「(振袖を着た)前撮りが終わっているので、もう着物が着られないのは残念」と漏らしているという。女子学生の母親は「娘の気持ちや振袖代などを考えると心配」としつつ、「今後、式のあり方自体が変わってくるのではないか」と話す。
例年会場となっている横浜アリーナ近くで、成人式向けの振袖貸出しなどを行う「ふりそでシミズ新横浜店」の管理担当部長、佐藤昭男さんも今回の決定に驚く一人。佐藤さんによると、着付けの心配やキャンセルの問合せの電話が200件ほど入っているという(取材時)。「ご本人、親御さんが一番ショックと思う。お気持ちに寄り添い、少しでも良い思い出が作れるようにしてあげたい」と語る。
市教委の担当者は「オンラインならではの取組みで参加してよかったと感じてもらえるよう努力していきたい」と話す。
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