広島市まんが図書館主催の「第22回おもしろその年まんが大賞」で区内在住の重成正雄さん(61)の作品「イヨ〜ッ」が応募総数221点の中から大賞に選ばれた。「大賞を取れるとは思わなかったので嬉しい」と話す。
同大賞は、その年の話題になったスポーツや芸能、政治、経済などを明るくユーモアを交えて描いた1〜4コマの漫画をプロアマ問わず募集して競い合うコンテスト。22回大会では、元号やタピオカ、消費税増税などのテーマで作品が寄せられた。重成さんは、日本中を沸かせたラグビーw杯をテーマに漫画を作成。作品では観戦していて印象的だったキックオフの声出しやニュージーランドのマオリ族の民族舞踏であるハカ、開会式で見せた歌舞伎の見栄などの場面を組み合わせて描いた。「ハカを踊る一人一人の表情にこだわった作品で縦に伸びるスケール感に自信があった」と話す。審査会では、「構図のバランスが大変優れた作品。”ハカ”と歌舞伎の”見栄”を対比させたアイデアが面白い」と評価された。
ほっこりする作品を
家電メーカーのデザインチームに所属しエアコンのデザインを担当。現在はチームのサポートを行っている。小さい頃から絵を描くのが好きで漫画やオリジナルストーリーを作っては学校で見せ、友達に喜ばれていたという。作品を応募するようになったのは大学生の頃から。漫画研究会に所属し、応募した作品で受賞できたことが気持ちよく、それ以降、趣味で漫画を描き続けている。社会人になってからも全国各地の賞に応募。「ほのぼのと笑えるようなほっこりするもの、遠近法を生かしてスケール感のあるものにする」と作画の心掛けを語る。
現在、今年応募する賞に向けて新しい作品に取り組み始めたという重成さん。「まだ受賞できていない賞がある。真っ向勝負で賞を取りたい」と意気込んだ。
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