ペット同行避難専用避難所 横浜市会議員 くさま 剛
先日、2016年の熊本地震で陣頭指揮をとられた大西熊本市長から直接、震災対応の振り返りを聞きました。発災から、仮設住宅が残る今でも、ずっと市長や行政当局が悩み続けた最も大きな課題の1つがペット対応だったそうです。熊本市の犬の登録頭数は約3万5000頭、横浜はこの5倍になりますので、「(震災時)横浜は絶対苦労する」と明言されていました。
横浜市では一昨年「災害時のペット対策」を改訂しました。まず、マニュアルを作ることは非常に重要ですが、実は熊本にもマニュアルはあったそうで、核はその運用です。熊本市の避難拠点は22カ所中12カ所でペットの同行避難を認めていたそうですが、それでも大混乱だったようで、実際は多くのペット愛好者が公園や駐車場の車中泊で避難生活をされたことが報道されました。
横浜市では、避難所459カ所中、現在ペットの同行避難ができる避難所は全体の2割の101。都筑区は27のうち8カ所という現状です。横浜市は車中泊は原則推奨しない運用をしていますが、熊本より都市部の横浜で、学校の敷地内にペットを同行させ、不特定多数の中で糞尿の処理をするよりも、予め、ペット同行避難専用避難所を各区に指定し、ペット愛好家同士で避難生活を送ったほうが、ペットを家族と思っている人にも、また、動物が苦手な人にとっても、避難所運営的にも三方に利があると考えます。市内の犬猫だけでも、20万都筑区民以上です。避けては通れない課題で、先日の決算特別委員会で提案し、検討が進んでいます。
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