ココロはずむアート展実行委員会代表でカプカプ川和所長の 石井 将隆さん 区内在勤 56歳
新しい社会を川和から
○…NPO法人カプカプが運営する地域作業所のひとつ。川和町で2010年からつながり、生かしあう場として喫茶店を運営している。障害のある利用者をケアマネージャーやヘルパーなど地域で支えながら、その人の個性を引き出せるような仕事を見つける日々だ。「世の中の仕事に人を合わせるのでなく、その人に合わせた仕事を作る。そんな場所を作っていきたい」
○…青森県出身。親の仕事の都合で北九州や東京と引っ越す機会も多かったが、その土地ならではの風土に馴染みどこも楽しくいい思い出だと振り返る。北九州では田んぼや池で魚釣りをし、大自然の中での生活を楽しんだ。「方言がべらべらになりすぎて東京へ行く前は担任の先生に心配された」と目を細める。
○…大学生の頃、養護学校で教諭をしていた父の手伝いで遠足へ。肢体不自由の人を連れ車椅子を押して電車で浅草に行った時のこと。「すみません、すみません」と気づいたら謝りながら歩いていた。「なんで謝るんだろう。障害ってなんだ」と感じたことを機に大学院へ進み勉強した。その後、紹介で精神障害者のデイケアなど様々な場所で働いてきた。当時は年の離れた利用者とどう関わっていくか難しさもあったが、会話を重ね長い付き合いになることもしばしば。「ここで生まれるつながりを大切にしてもらえれば」
○イベントや喫茶に足を運んでくれたり、外で活動をしていれば声をかけてくれたりと、川和町住民の優しさを感じることも多い。「そんな場所が少しずつ広がっていけば」と思いを込める。地域に支えられ10年目を迎えるカプカプ川和。区画整理に伴う移転も控える。「こんな世の中だけど、節目に何かできれば」と前を向く。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|