東山田中学校(佐藤和弘校長)の2、3年生は沖縄に行く修学旅行の事前学習として作成した「24万人の顔」を文化祭で展示している。この数は、沖縄戦で亡くなったとされる死者の数。作成を通じて命の尊さを感じるため、同校初の取組みとなった。
修学旅行に向けて沖縄の歴史や文化、芸術など様々な分野に関する学習を行っていた同校。しかし、新型コロナの影響で修学旅行が延期に。来年の3月に延期された3年生と5月に修学旅行が予定されている2年生が一緒に取り組むことができ、修学旅行のねらいである平和や命の尊さについてきっかけになる取り組みとして同制作を行った。かねてより命の尊さを伝える教育に力を入れていた同校。3学年の学年主任の吉田久美教諭は「学習を通じて命の大切さを考えるきっかけになれば」と話した。
「24万人の顔」とは、家にある雑誌や新聞から顔写真を切り抜き集めたもの。A3の紙に100人集めることを目安に収集を行った。夏休み前から写真を集めはじめ、10月上旬に24万人を達成した。「修学旅行に行けなかった分こうして規模の大きい取組みができてよかった」と話すのは修学旅行実行委員長の橋本袴汰さん(3年)。「沖縄戦での死者数である24万人をイメージすることが難しかったが実際に集まると圧倒された。これだけ亡くなった人がいることを知ってほしい」と話した。3年生が受験勉強に励むなか制作に力を入れた2年生の山田未知さんは「クラスのみんなで協力した。来年沖縄に行き話を聞くのが楽しみ」と笑顔を見せた。
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