新型コロナウイルスの長期化で、ストレスを抱えやすい毎日。加えて、この時期に気を付けたい心の不調「6月病」をご存知だろうか。あらゆるストレスと上手く付き合いながら、心の健康を保つ秘訣を探る。
ストレス兆候見逃さないで
6月病は、5月の連休が終わり、新しい環境での生活が本格化する時期に起こる。蓄積していた疲労や緊張の糸が一気にほどけ、ストレスが身体の不調として表面化するもの。医学的な病名は「適応障害」といい、5月病と同じものに分類される。日本成人病予防協会によると、元々は新社会人や新入生がかかると言われていたが、近年では異動や昇進をした人や、環境が大きく変わった主婦・子どももかかることが分かっている。
主な症状は不眠や頭痛、めまい、吐き気、食欲不振などがある。これらが慢性的に続くとうつ病を発症する可能性があるため、その兆候を事前につかみ対策を講じることが大切だ。
兆候は大きく分けて、身体・心・生活の変化の3種類。【1】身体の変化は起床が辛い、寝つきが悪い、食欲不振、頭痛―がある。【2】心の変化は不安や焦りを感じる、イライラする、楽しかったことに興味が無くなる―という変化が現れる。【3】生活面はお酒やたばこの量が増える、遅刻が増える―などの兆候が出てくる。
鍵は運動や気分転換
兆候の多くは一時的なストレスであり、工夫して対処すれば時間とともに回復する。横浜市こころの健康相談センターによると、ヨガやストレッチなどで短時間でも体を動かす、決まった時刻に寝ることで生活リズムを整えるのが効果的という。対面だけでなく、電話やSNSを活用して、家族や友人とコミュニケーションを持つことも大切。人と会わない時でも身だしなみを整える、好きなことを行うといった気分転換も心の健康につながる。
同時に気をつけたいのが「コロナうつ」。国立精神・神経医療研究センターなどが2020年9月、全都道府県の2万8000人に調査を行ったところ、全体の9・2%が重度の心理的苦痛を自覚していた。これは16年度の国民生活基礎調査で示された6・7%より高く、新型コロナの流行で人々のメンタルヘルスが悪化したことが伺える。コロナうつも先に挙げた対処法が有効となる。
抱え込まず相談を
横浜市は、「こころの健康」に関する情報を市のサイト(横浜市 こころの健康 で検索)で公開している。コラム「呼吸法とは」ほか実践できるメンタルケアのコツも紹介している。サイト内では、心の健康に関する相談窓口(横浜市こころの健康相談センター【電話】045・662・3522)も開設している。
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