事件を風化させることなく、「ともに生きる社会」をめざす 神奈川県議会議員 しきだ博昭
2016年7月26日、県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」において、19名もの尊い命が奪われ、27名の人々が負傷するという大変痛ましい事件が発生しました。
戦後最悪と言われるこの事件は、障がい当事者のみならず、社会に大きな衝撃を与えました。
改めて、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
あれから、既に5年の月日が流れました。
この事件は、障がい者に対する差別や偏見といった誤った考え方により引き起こされたとされています。
私たちは、このような考え方に断固反対するとともに、事件を決して風化させることなく、「ともに生きる社会」の実現に向けた決意を内外に示すため、県議会は県と協同し、障がい者に対するあらゆる差別や偏見を根絶するとともに、一人ひとりの命と個性、人格が尊重される社会をめざし、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、その理念の普及に努めています。
事件から5年の節目を迎えた7月26日には、憲章の題字や、再建された津久井やまゆり園の館銘板の題字を揮毫していただいた書家の金澤翔子さんとお母様の泰子さんとともに現地を訪れ、追悼献花を行いました。
8月には入所を希望される方々が新施設に移り、新たな生活がスタートしました。
月日の経過とともに、事件の風化が危惧される中、二度とこのような事件を繰り返すことなく、障がいの有無にかかわらず、誰もが自分らしく暮らすことのできる真の共生社会を実現していくため、最善を尽くす決意を新たにしています。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|