県立川和高校3年の山本聖(せい)華(は)さん(18)が、先月静岡市で行われた「全日本一輪車競技大会ソロ演技部門」に出場し、女子高校生以上の部で準優勝を果たした。
一輪車演技は、一輪車に乗りながらジャンプや回転技などを曲に合わせて披露。出来栄えや構成などが審査される。同大会は(公社)日本一輪車協会が主催し、1年に一度開催されている。
高3生の山本さんにとっては、受験勉強と並行しながらの大会出場だった。出場を決めたのは「競技を辞めてしまった同世代も多い中、出るだけ出て納得できる演技をしたい」という思いから。演じたのは「競技人生10年の集大成」。これまでの挫折や一輪車が好きな思いを、歌手・島津亜矢が歌う『シャロウ』にあわせて表現した。培った表現力で「指先から感情の起伏を表せたと思う」と振り返る。
「みんなのために出る」
小学生のときに一輪車競技を始め、現在は新百合丘一輪車クラブ(川崎市麻生区)に所属する山本さん。例年、大会前は毎日のように練習していたが、今年は受験勉強もあり2週間の短期集中だった。大会の1週間前には不甲斐なさから大会へのモチベーションが下がってしまった。それでも「いつも練習に送迎してくれる母や、ずっと見てくれるコーチ、みんなのためにもやろう」と気持ちを奮い立たせた。「もっと練習時間は確保したかったけれど、出場してよかった」。晴れやかな表情を見せる。
今年は一輪車演技グループ「ユニサークル・フロー」のメンバーとして、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」にも出場した山本さん。チームは準決勝まで進出し世界中に演技の魅力を伝えた。将来は「競技を続けていくと同時に、一輪車を普及するためのイベント企画や経営も学びたい」と話している。
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