横浜あゆみ荘の所長を務める 吉嵜 智洋さん 都筑区在勤 46歳
全ての人の「安心」のために
○...障害のある人やその家族が安心して宿泊できる保養施設として1984年に開所した横浜あゆみ荘。運営は横浜市社会福祉協議会。同様の公共施設は日本でも数少ないため全国から利用があり、総利用者は151万人を超えた。昨年4月に所長に就任し1年間を振り返れば、利用者との思い出話があふれ出して止まらない。「皆さんが笑顔で帰られるのが何よりうれしい」とにこやか。
○...宿泊用客室やレストラン、研修室などの設備面はもとより、長年施設を支えている熟練スタッフの「おもてなし」の心は自信を持って誇れるものだと確信している。だからこそ障害の有無に関わらず誰もが気軽に利用できる施設として、更なる認知度の向上を目指して邁進中だ。レストランの新メニュー考案、イベント企画などを通して「より地域に近い施設づくりを目指したい」。
○...福岡県北九州市の出身。学生時代は心理学を専攻し、ボランティアで自閉症や不登校の子どもたちの支援を行っていた。社協の職員となってからはボランティアセンターや市内の地域ケアプラザ、区社協などを回り経験を積んだ。当時育成したボランティアの学生が福祉の仕事に就き「現場で偶然再会した時は感慨深いものがあった」と目を細める。
○...休日は長距離のランニングで汗をかいてリフレッシュ。先日も自宅のある新川崎から羽田まで走り込んだ。横浜マラソン出場が目下の楽しみだ。福祉畑で23年。常に意識するのは福祉の枠を越えた地域づくりだが、「まずは施設について知ってもらい、障害の有無に関わらず相互理解が広がるきっかけの場になれば」と期待を込める。誰もが安心して暮らし続けられる社会のため、今日も歩み続ける。
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