盗まれた品種と同じブドウ
都筑区折本町の果樹農園「折本園」で７月17日、８月の収穫を控えた高級ブドウが盗まれる被害があった。
同園の新井知剛さんによると、盗まれたのは５房ほど約８０００円相当のブドウで「藤稔」という希少な高級品種。ブドウは枝ごとむしり取られ、果実袋が下に散乱していた。防犯カメラには７月17日未明、畑へ入る不審な人物が捉えられていたという。
新井さんは「10年以上かけて育て上げた木。枝が折られてしまうと来年以降新しい芽が出ずこれからも損失が重なっていってしまう」と悲痛な思いを語った。
２度目の被害
同園では７月初旬にも同じような手口で８房、１万円相当のブドウが盗まれている。ただ本来の収穫時期は８月中旬で、今の時期では渋みやえぐみが残っていることから新井さんは「下見のつもりで来た可能性も」と不安を募らせる。センサーライトや入口の扉を設置するなど、今後も対策を強化していくという。
新井さんは「『まさか自分のところが』と呆然としている。産地にかかわらずこうして横浜でも被害があるので他の農家さんも十分警戒して」と話している。
枝ごとむしり取られた跡
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