AIDAフリーダイビング世界選手権2024に日本代表として出場する 米澤 和昭さん 富士見が丘在住 54歳
気持ち整え、挑む大舞台
○…3度目の日本代表として臨む2年ぶりのフリーダイビング世界選手権。「一発勝負なのでギリギリまで攻めないと」と意気込みはこれまでと変わらない。ただ「年齢的にも恐らくこれが最後。ベストは尽くすが、大会を気持ちよく、楽しみたい」と微笑んだ。
○…川崎市出身。子どもの頃は、夏休みに家族でよく海水浴に行っていたこともあり、「海が大好き」。「もともとは『魚図鑑』に興味があったんですけど」と笑う。大学時代、友人に誘われた石垣島での体験ダイビングで「人生狂わされた」と懐かしそうに振り返る。コンピューター関連の企業に就職。ダイビングは週末の休みを潤す趣味だった。インストラクターの資格を取り、人に教えるようになると、新たなやりがいが生まれた。「誰に感謝されているのか、どう役に立っているのか」が見えづらいデスクワークの日々。葛藤を凌駕するダイビングの魅力。「好きなことを仕事にしたくなった」と37歳で独立を決めた。
○…フリーダイビングを始めたことで大きく変わったことは呼吸。肺活量は7000ミリリットルで成人男性の平均の倍。ダイビングを始めた頃は月に一度、座禅を組んでいたことも。「心が整う感じが似ていた」と振り返る。呼吸も深く「自然と心拍が落ち着き、セルフコントロールできる」ので、日常慌てることは滅多にないという。ただダイビングの指導の際など「人が絡むとどうにもならない時はありますけどね」と苦笑いを浮かべた。
○…トレーニングはもちろん、食事や睡眠などにも気を配り、自らを律する。「大会が終わればファーストフード店に行くことも。ラーメンは年1回のご褒美ですかね」とほくそ笑む。世界選手権後、美味しいラーメンにありつけるだろうか。
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