都筑区 社会
公開日:2025.11.20
多様な働き方 先進例共有
市企画、企業が意見交換
横浜市内の企業による多様な働き方の事例発表会と意見交換会が11月4日、市役所で行われた。
企業の女性活躍や育児・介護の両立支援など、誰もが働きやすい職場環境づくりのヒントを共有しようと市が企画。経済団体で組織される横浜市女性活躍推進協議会の構成企業8社の実務担当者や人事担当者らが参加した。
通訳介して制度説明
自動車整備業の雨宮自動車工業=金沢区=は、月曜日から土曜日の週6日稼働を、7月から月曜日休業の週5日稼働に移行した。ワークライフバランスを重視した取り組みについて、同社の小宮里子社長は「売上、利益ともに伸びている」とし、経営への影響はないと語った。さらに、ベトナム人社員に会社の新制度を通訳を介して丁寧に説明し、男性社員の育児休暇取得などにつながった事例を紹介した。
区内からは東山田で産業用ヒーターを製造・販売する株式会社スリーハイが参加。同社は、現場中心の製造業でありながら、フレックスタイム制のほか、配偶者の転勤に伴う「やむを得ない退職」を防ぐため、在宅勤務を導入。柔軟な働き方で、社員の安心感や職場満足度が向上したことなどを説明した。
「横浜市女性と経済アドバイザー」のアキレス美知子さんは「参加企業は、従業員の声に耳を傾けており、多角的なコミュニケーションが成立している」と感想を述べた。市は今後も各企業の多様な働き方の好事例を広めていく方針だ。
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