「ともに生きる社会」の実現めざして 神奈川県議会議員 しきだ博昭
平成28年7月26日、障害者支援施設である県立「津久井やまゆり園」において19人の尊い命が奪われ、27人が負傷するという大変痛ましい事件が発生し、社会に大きな衝撃と不安を与えました。
この事件の背景には、容疑者の障害者に対する偏見や差別的思考があったと報じられています。
二度とこうした事件を繰り返すことなく、「この悲しみを力に」変え、障害の有無にかかわらず、その人の個性と人格が尊重され、県民誰もが自分らしく暮らすことのできる社会の実現に向けた強い決意を示すため、「ともに生きる社会かながわ憲章」を定めました。
また、この憲章の題字「ともに生きる」は、事件の一年前に自らも津久井やまゆり園を訪れ、入所者と交流された経験のある書道家・金澤翔子さんにお願い、この憲章に魂を込めていただきました。
私自身、この憲章の制定を提案し、文案作成に関わってきたことから、県議会内に設置されている「憲章推進ワーキンググループ」の座長として、これまで、超党派による憲章チラシの駅頭配布=写真=をはじめ、周知活動に努めてきました。
しかしながら、昨年12月、県民ニーズ調査において、「憲章を知らない」と答えた人が8割にのぼるとの結果が公表されたことを受け、私たちは、改めて、事件の再発防止を誓い、断固とした決意をもって、「ともに生きる社会」の実現に向け、社会全体で障害者に対する偏見・差別を排除していくために不断の努力を重ねていかなければなりません。
新年度のスタートにあたり、心あるある皆様とともに、改めて、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を分かち合いたいと思います。
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