都筑警察署(吉留育宏署長)管内で今月、二輪車による死亡事故が2件連続で発生した。2月に起きた乗用車の事故を合わせ今年で3件目となり、同署は交通マナー、ルールの徹底を広く区民に呼びかけている。
9日午前6時15分ごろ、富士見が丘の市道で、少年(17)が運転する二輪車と信号待ちで停止していた乗用車の衝突事故が発生。同少年が頭などを強打し、息を引き取った。同署によると現場は直線の緩やかな下り坂。事故当時は雨が降り、視界が悪かったという。
3日後の12日午前7時27分ごろ、池辺町の片側三車線の市道上にある新整橋西側交差点で、右折進行中のトラックと直進する二輪車の男性(22)による衝突事故が発生。二輪車を運転していた男性は胸などを強く打ち、間もなく亡くなった。
今年2月には、南山田町の県道で、停車中のトラックに後ろから走行してきた少年(19)の軽自動車両が追突し、搬送先の病院で同少年が死亡した。この事故を合わせ、5月24日時点で3件目。
また今年の人身事故件数は現時点で193件。昨年同時期は247件で、54件減少しているが、65歳以上の高齢者による事故が多いという。
緊急キャンペーン
こうした現状を受け都筑署は5月22日、池辺町で交通事故防止の緊急キャンペーンを実施した。
当日は同署と都筑区の交通安全協会、交通安全母の会、青少年交通安全連絡協議会などの警察団体から11人が参加。信号待ちで停車している車の運転手や、走行中の自転車利用者、歩行者に交通ルールの遵守を呼びかけながら、反射材とチラシが入った啓発グッズ約100セットを配った。
森健一交通課長は「二輪車を運転する際は、専用のプロテクターなどを装着し、身を守ってほしい」と話す。
事故防止対策として同署は今後、スピード違反や飲酒運転、信号無視、歩行者妨害、一時停止無視など、交差点における危険走行の取り締まりを強化。また自転車や歩行者への街頭での安全運転活動にも力を入れる。
6月1日には、県が定めた来月の「二輪車事故防止強化月間」に併せ、センター北駅前でキャンペーンを実施予定。
吉留署長は「少しスピードを落とすだけで助かる命も少なくありません。区内では特に見通しの良い直線道路での速度超過に気をつけていただきたい」と区民に注意を促す。
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