多国籍主婦同士の交流イベントを主催する市民団体の代表を務める 三坂 慶子さん 大丸在住 46歳
異文化つなぐ懸け橋に
○…団体を立ち上げ4年。様々な国の主婦同士が自国の家庭料理や音楽、ダンスを披露し、交流を深める催しの運営に尽力してきた。市の支援を受け現在、多国籍料理教室の開催やカルチャー講座の多言語版リーフレット作りの準備を進めている。「日本人だけでなく、外国人の思いも組み込んだ活動を展開していきたい」と目を輝かせる。
○…静岡県生まれ。父の仕事で、小学1年から3年まで米国で過ごした。「髪や目の色が違う子の中で、英語も通じず馴染めなかった」。ある日、担任教諭が雛人形を学校に持ち込み、同級生に日本文化を紹介。「先生の『皆違うことは良いこと』という言葉に救われた」。静岡に戻ると、帰国子女を珍しがった周りから「生意気だ」とからかわれた。「個性を重んじる海外とは違い、日本では目立たないように努めた」と控えめな学生時代を過ごした。
○…大学院卒業後、地元の英会話教室で児童英語講師として働いた。結婚を機に17年前、都筑に住むことに。そんな折、川崎市の小学校で働く知人が英語講師を探していた。「学校の先生は面白そう」と通信制大学で2年、猛勉強し教員免許を取得。1度決めたことは貫き通す行動力を生かし、37歳で教壇に立った。「児童の親は外国人も多く、日本語を話せず孤立する親の力になりたかった」というのが団体設立のきっかけ。「私をもっとPRしたい」という参加者の反応に「意味ある活動だった」と安堵の笑顔を見せる。
○…英語講師に団体活動、小1の娘を育てる母親と、多くの顔を持つ。忙しい日々の中で「自分と向き合える時間」と、月1回の山登りが息抜きだという。今後の目標は「外国人が日本語を話せなくても、誰かの役に立っていると感じる社会の実現を目指したい」と相互理解への舵を取る。
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