神奈川県薬物乱用防止指導員協議会都筑支部(加藤恒雄支部長)は7月13日(金)、都筑公会堂で薬物乱用防止 講演会を開催する。当日は日本ダルク職員の田代まさしさん(61)らが登壇。本紙では加藤支部長や田代さんに事前インタビューを行った。
主に都筑区内の小中学校で薬物使用の危険性などについて講演活動を行う県薬物乱用防止指導員協議会都筑支部。
昨年2月、秦野市で開催された田代さんの講演を加藤支部長が傾聴し、その人柄と内容に感激したという。「是非、都筑区内でも話してほしい」と交渉を重ね、田代さんの講演会が初めて区内で行われる。
現在、薬物依存症からの回復などをサポートする日本ダルクの職員として、全国各地を飛び回る田代さん。24歳の時、シャネルズ(※後のラッツ&スター)のメンバーとしてメジャーデビューした。その後、「マーシー」の愛称でお笑いタレントとしても芸能界で活躍し、一躍お茶の間の人気者に駆け上がっていった。
芸能界のプレッシャー
レギュラー番組を数多く抱え、番組収録は1週間に10本以上の激務。この頃の気持ちを田代さんは「とにかく忙しすぎて、毎回毎回笑わせるために面白いことを考えないといけなかった」と芸能界で売れ続け、生き残るプレッシャーに押し潰ぶされそうになっていた。
「気分が変えられるなら…、1回でやめられる」。忙殺の日々、TV関係者に勧められた覚醒剤を使用した。「覚醒剤が違法なこと、家族に迷惑をかけることも分かっていた」と当時の心境を吐露する。
その後も使用回数や量が増え、2001年に覚醒剤の所持・使用で逮捕され、04年と10年に再び覚醒剤で逮捕された。計7年間の刑期を終え、14年7月に府中刑務所から仮出所している。
「Just fortoday(今日一日)」
田代さんは、講演会などがある時以外はダルクで主催しているデイケアのミーティングに、ほぼ毎日参加している。
「皆に会うと安心する。行く前は嫌なんだけどね。Just for todayという言葉が(ダルクに)あって、今日一日を大切に生きようという意味。一日一日が一日一生になって、俺はそれに一日一笑も大切に過ごしている。今はダルクという船に仲間と航海=後悔の最中」と田代さんは締めくくった。
講演会には神奈川県警察本部 薬物捜査伝承官の志水佳比古さんや横浜薬科大学実務実習センター講師で薬剤師の田口真穂さんも参加。講演後にはパネルディスカッションを予定している。
時間は午後1時から4時半。事前申し込みは不要。入場無料。先着600人。
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