中川西中学校2年生の澤野莉子さん(14)が8月23から26日まで、フィジー共和国で開催される「第8回ジュニアパンパシフィック大会」に競泳の日本代表として出場する。今大会は澤野さんにとって、初めての海外遠征となる。
ジュニアパンパシフィック大会には、男子20人、女子16人が日本代表に選出され、中学2年生の澤野さんは、全選手の中で最小学年だ。澤野さんは、200mと400mの個人メドレーや200m平泳ぎなど、計6種目にエントリーした。
環太平洋の水泳レベル向上のため、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本の4カ国が中心となり、2年に1回程のペースで開かれる競泳の国際大会。この4カ国に加え、前回大会にはカナダやシンガポール、中国など10カ国以上の13歳から18歳までの選手が出場した。
過去には、リオデジャネイロ五輪に出場した池江璃花子選手もジュニアパンパシを経験し、世界大会で活躍している。
水泳漬けの毎日
5歳から水泳を始めた澤野さん。小学校4年生の時、兵庫県から都筑区に引っ越してきたことをきっかけに、スポーツアカデミー新城(川崎市中原区)に通い始めた。
トレーニングは週6回。泳ぎのほか、体の軸がぶれないようにするための体幹トレーニングやランニングも欠かさない。「とにかく泳ぎが大好き。いつも水に触れていたい」と澤野さん。週に3回は、午前5時からの朝練習に参加してから学校に登校するという、根っからのスイマーだ。
水泳漬けの毎日を送った努力が実を結び、小学6年生の時には「JOCジュニアオリンピックカップ」の200m個人メドレーで、全国の頂点に立った。その後も、数々の大会で賞を獲得する、水泳界の逸材となった。
目標は「五輪出場」
先月15日、16日に行われた県中学校水泳競技大会で澤野さんは、女子200m個人メドレーを2分18秒31のタイムで優勝し2連覇を果たした。「自己ベスト(2分17秒56)を切れず悔しい。でも苦手な背泳ぎは猛練習した成果が出たので、今後につながる大会になった」と振り返る。また、200m平泳ぎでも1位になり2冠達成。コンディションも良さそうだ。
幼い頃から指導する山田宗禎コーチ(39)は「パンパシでは空気にのみ込まれず、持ち前の長い手足を生かした力強い泳ぎを武器に、結果を出してほしい」とエールを送る。
澤野さんは「夢は五輪出場。大会では自分に打ち勝ち、自己ベストを更新したい」と世界の舞台でさらなる高みを目指す。
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