18日から岡山県で開幕する全日本中学校陸上競技選手権大会(以下、全中)に、荏田南中学校の日高裕喜人さん(3年)と茅ケ崎中学校の筑紫洋子さん(3年)の2人が区内市立中から出場する。共に全中は初の夢舞台、中学生最後の夏に挑む。
全中出場には、7月上旬の県中学選抜陸上競技大会または、7月下旬の全日本中学校通信陸上競技県大会で、各種目ごとに定められた全国標準記録を上回る数字を残すことが条件となる。
日高さんは県選抜大会の男子400mで優勝。51秒22を記録し、標準記録である51秒60を上回り、全中出場を決めた。
筑紫さんは通信大会で、女子砲丸投げの標準記録12m50を上回る13m09を記録し、県1位で全国への切符を手にした。
自己ベスト目指す
当初は100mの選手だった日高さん。成績不振に悩んだ2年の夏、顧問の谷崎遊教諭から「優れた持久力を生かせる」と勧められ、400mに種目を変更した。才能はすぐに開花し、翌月に行われた市総体では現在の自己ベストとなる50秒53を記録し優勝した。
キャプテンとしてチームを引っ張りながら、部活以外にも坂道ダッシュなどの自主練習にも取り組んできた。選抜大会では全国出場を決めるも自己ベストには届かなかった。「ほっとした気持ちと悔しさが半分ずつ。支えてくれる人への感謝を忘れず、ここからさらに記録を伸ばして、全国では自分のパフォーマンスを発揮したい」と待望の全中を前に意気込む。
けがに打ち勝ち全国へ
幼少の頃からラグビーのクラブチームに所属している筑紫さん。元々は走りたくて入部した陸上部だったがある日、先輩に勧められて投げた砲丸は思いのほか遠くへと飛び、砲丸投げの選手になることを決めた。ラグビーで培った基礎体力と負けず嫌いの性格が相まってメキメキと記録を伸ばし、2年の県大会では準優勝を果たした。その後関東大会に進んだものの、思うような結果を残せず「来年は全国に出場してみせる」と決心した。
冬に行った下半身の強化トレーニングの甲斐あって今年4月の県大会で自己ベスト13m31を記録。全国を確信した翌日、ラグビーの練習中に右手首を骨折した。「全治3カ月と言われ頭が真っ白になった」。それでも諦めず、スクワットなど可能な範囲で練習に励み、全中出場をかけた最後の大会に間に合わせると、頂点に立った。
筑紫さんは「3年間の成果をすべて出し切り、全国の舞台で自己ベストを更新したい」と力強く語る。
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