神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2018年10月18日 エリアトップへ

三宅さん大橋さん 都筑の民話で紙芝居 題材は折本町の早苗地蔵

文化

公開:2018年10月18日

  • LINE
  • hatena
紙芝居の前に立つ三宅さん(左)と大橋さん
紙芝居の前に立つ三宅さん(左)と大橋さん

 区内在住の三宅早苗さんと大橋明美さんのコンビ「まんまる紙芝居」は、折本町の堂ヶ坂にある早苗地蔵を題材にした紙芝居を制作し、区内を中心に上演している。

◇  ◇  ◇

 三宅さんと大橋さんは昔懐かしい文化を現代の子どもに知ってもらおうと、約6年前から荏田東にある鴨池公園まんまるプレイパークで紙芝居の読み聞かせを行っている。

 市立図書館から紙芝居を借りていたが、都筑の民話をテーマにした紙芝居がないことに気付いた。「私たちが作るしかない」と使命感に駆られた2人は、区南部で長く語り継がれてきた折本町の早苗地蔵にスポットを当てることにした。

 真宗大谷派真照寺(雲井耀一住職・折本町)の先々代の住職、雲井麟静氏が同地蔵について記した本「生命の泉」の内容をベースにし、2人が分かりやすくアレンジを加え脚本を書いた。絵は大橋さんの知人に依頼し、約3年掛けて完成させた。

 かつて稲作地帯だった折本町で、用水路建設に携わった父娘を讃えるために作られた早苗地蔵。干ばつに見舞われ飢餓におちいることも多かった1530年頃、役人が用水路の建設を考えた。地蔵のモデルとなった僧の了信とその娘つがは、賛同し共に作業を進めたが山を切り通す仕事は当時としては途方もない計画。苦難の道のりの末、1539年に完成した。以後、豊作を願って若い稲を供えたことから早苗地蔵と呼ばれるようになった。

 真照寺で9日、2人によるこの紙芝居が披露され、地域住民ら約20人が参加した。昔から聞いてきた話を確かめるように参加者は聞き入っていた。

 折本小学校の榮秀之校長も訪れ「すばらしい。児童にも見せてあげたい」と述べ、雲井住職は「いつまでも語り継いでいってほしい」と願った。三宅さんと大橋さんは「紙芝居を通して、住民に少しでも都筑に興味を持ってもらえれば」と話した。

題材となった早苗地蔵
題材となった早苗地蔵

都筑区版のトップニュース最新6

「ゆわっこのおうち」開所

一般社団法人うるの木

「ゆわっこのおうち」開所

障害児の居場所の1つに

4月11日

レスリング日本代表に

都筑スポセン岡本景虎さん

レスリング日本代表に

11日からアジア選手権

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

50年後、区人口2/3に

横浜市人口推計

50年後、区人口2/3に

世帯数は約8割に

4月4日

30周年契機に愛着醸成

都筑区予算案

30周年契機に愛着醸成

自主企画事業に約1億円

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

都筑区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook