「ともに生きる社会」をめざして 神奈川県議会議員 しきだ博昭
2016年7月、県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」において、19名もの尊い命が奪われ、27名もの人々が負傷するという痛ましい事件が発生しました。
我々、県議会は、県当局とともに、事件を風化させることなく、この悲しみを力に変え、二度とこのような事件を繰り返すことのないよう、障がい者に対する差別や偏見を根絶し、真の共生社会を実現していく決意を内外に示していくため、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、その理念の普及に努めています。
その一環として、県議会では、昨年9月に都道府県議会としては初の試みとして、「ユニバーサルマナー研修」を実施し、約60名の議員がこの研修を通じて、ユニバーサルマナー検定3級を受検しました。
このユニバーサルマナー検定は、障がい当事者が講師を務め、自らの体験を含め、当事者の立場から、ハード・ソフト両面の課題と解決策について講義を行うとともに、グループワークを通じて議論を深める内容となっています。
障がいのある方、高齢者、ベビーカーユーザーをはじめ様々な配慮や支援を要する方々に対する声のかけ方や具体的なサポート方法等について学ぶとても有意義な研修でした。
当日は、車いすユーザーでもある岸田ひろ実先生を講師に迎え、「ともに生きる社会かながわ憲章」の題字を手がけていただいた書家の金澤翔子さんとお母様の泰子さんにもご一緒に受講していただき、2時間にわたる研修を経て、全員に3級の認定証が授与されました。
岸田先生は、講義の中で、施設整備には費用も時間もかかりますが、一人ひとりの意識が変われば解決できる課題があることを指摘しながら、「ハードは変えられないが、ハートは変えられる」という言葉を私たちに投げかけられました。これからも、研修を通じて学んだことを生かしつつ、この言葉をしっかりと受け止め、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及に努めて参ります。
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