生徒のおかげで色々な場所に連れて行ってもらった感謝しかない―。
こう話すのは中央大学附属横浜中学校・高等学校の陸上部顧問、常磐信欽さん(43)だ。13年4月から6年間同部で指導にあたり、特に競歩種目でインターハイ出場選手を輩出するなど顕著な成績を残してきた。3月末で同校を去ることが決まっており、競歩チームメンバーは17日、恩師を前に最後の全日本競歩能美大会(石川県)に挑む。
「先生のおかげ」
全国各地から強豪が集う同大会。高校生10Km(男子)に出場するのは、共にインターハイ出場経験のある平岡昌敏さん(高3)と吉川絢斗さん(高2)。中学時代は陸上部だったが高校で続けるかどうか悩んでいたという平岡さんは「本当にいい経験ができた。先生のおかげで人生が変わった」と話し、平岡さんに誘われて本格的に競歩に取り組んだ吉川さんも「濃い陸上生活がおくれている」と常磐教諭との思い出を話す。
高校生5Km(女子)に挑むのは富樫莉佐子さん(高2)と林美玖さん(高1)。高校から陸上競技を始めた富樫さんは「競技外の挨拶や礼儀など常磐先生だからこそ学べたことがある」とし、林さんは「これまで出会った人の中でここまで真剣に厳しく指導してくれた人はいない。人生ががらっと変わった」と感謝を表す。
先輩にあこがれ競技に取り組むのが府川日菜多さん(中2)と伴野美結さん(中2)、小貫琉菜さん(中1)。3人は中学生3Km(女子)に出場。「(8位)入賞して先生と一緒に喜びたい」と3人は笑顔で語ってくれた。
昨年11月、高校陸上部メンバーには退職する意向を伝えた常磐教諭。これまで二人三脚で生徒と歩んできた常磐教諭は「生徒の活躍が何より嬉しい」と満面の笑みを見せた。最後のレースが迫る。
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