川和町にある都筑ヶ丘住宅自治会(桑原正盈会長・77)がこのほど、設立50周年記念誌を完成させた。2017年2月に50周年記念式典を行ってから約2年をかけて、桑原会長を中心に自治会役員6人が70ページの冊子に自治会の歴史や思い出を記した。
約300世帯が加入する都筑ヶ丘自治会は、川和町の中でも青葉区市ケ尾町と隣接し、つづき病院付近に位置する地区。約50年前は山林だった同地区が宅地造成されることをきっかけに、すでに家を建てていた26戸が話し合いの場を設けたのが自治会誕生のきっかけ。設立当時は港北区であり、1969年の分区で緑区に。1994年の都筑区誕生時には、すでに自治会誕生27年を迎えていた。冊子には、まちを住宅街として機能させようと、水道や道路整備などの諸問題に奮闘してきた先代の姿が綴られている。
これまでも節目のタイミングで製作が検討されてきたが、準備が間に合わず、先延ばしになっていた。桑原会長は「歴史をしっかりと残すためにも、このタイミングで必ず発行しようと思った」と話す。
2017年の記念式典時に製作が決定すると、2018年12月に「座談会昔をしのぶ会」を実施。12人が参加し、当時の思い出話に花を咲かせた。
製作を始めると、50年分の資料集めが難航。当時を知る会員の現存者は約3割であることからまちの変遷がわかる人が少なく、カメラも普及していなかったため、データとして参考になるものが少なかった。しかし、会館に保管されていた資料などをかき集め、自治会の歴史や同好会の紹介、会員からの寄稿を掲載することで70ページの大作を完成させた。桑原会長は「住民が団結し、作り上げたまち。記念誌を作ることで再認識できた」と完成品を見つめた。
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