NPO法人横浜マンション管理組合ネットワーク(浜管ネット)会長の 加藤 壽六さん 横浜市在住 83歳
三足わらじで生き生き
○…ハウスクエア横浜内にある「浜管ネット」。市内でマンションを管理する人をハード、ソフト面で支える会の代表を務め今年で4年になる。知り合いに誘われ発足当初から入会し、25年が経った。「これまでの経験を生かし横浜に多くあるマンションを正常に管理できるよう活動していく」。神奈川県をまとめるネットワークと自分の住むマンション組合の運営と三足のわらじを履く忙しい日々だ。「特別なことはない、ただ真面目にやるだけ」と強く優しいまなざしで語る。
○…東京生まれ静岡育ち。太平洋戦争が始まる前年に5人兄弟の末っ子として生まれた。「小学生だったから戦地で戦うような戦争の経験はない」と話すも静岡の山の中にも爆撃機B29が飛ぶような状況だった。玉音放送をラジオで聞き、飛ぶように家に帰り「お母さん、戦争が終わったよ」と喜んだことは鮮明に覚えている。
○…高校を卒業後に上京。施設の照明機器など電気設置工事の仕事に就いた。「集団就職が話題になるちょっと前だったね」。経済が上向ていく戦後、夜中の3時まで働き、家に戻り少し寝て6時に再び出発することもあった。「辛いという記憶もないほどだが、給料が1年で3倍にもなって急成長を肌で実感できた」と振り返る。先日足を運んだ中学の同窓会で旧友と「いろいろあったけどいい時代だったね」と懐かしんだ。
○…朝起きて布団の中で行う20分のストレッチと孫との時間が長生きの秘訣だ。コロナで会えない最近は、ズームを活用。アルバイトの話や大学に一回しか行けていない話などもりだくさん。「自分の子どもが小さな頃は、仕事で忙しくて接する時間をなかなか取れなかったからね」と目尻を下げた。
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