南山田に本社を構え、影絵劇を国内外に発信する劇団かかし座の代表 後藤 圭さん 都筑区在住 65歳
変化を恐れず影と走る
○…コロナ禍で昨年の春から夏にかけての公演がゼロに。「開店休業状態になったのは70年の歴史で初めて。今はできることをやるしかない」と積極的にネットやYouTubeでの配信にも取り組む。次第に視聴回数をのばし、新しいファン層の獲得を実感できている。「まだ無くなった公演数を補うほどのコンテンツにはなっていない、継続しながら力を入れていきたい」と前を向く。
○…東京都出身。日本初の現代影絵劇団である劇団かかし座の創業者の一人息子として誕生。「変わった家に生まれたなって感じ。小さい頃から美術工房に出入りして真似して作ったりしてたな」。小学校ではコーラス部に入り都大会に出場。先生からも一目置かれていたが「英語が苦手だからコーラス隊で外国語の歌詞を歌うのは嫌だな」とフルート奏者へ一転。音楽を楽しみながらも剣道や柔道などの武道にも取り組んだ。
○…音楽の道に進むべく音楽大学に進学したが在学中に父が急死。26歳で2代目の代表となった。当時劇団は、NHKの専属として影絵芸術を中心に活動していたが時代の流れとともにライブ活動にも力を入れ始めた。「新しい事をしていかないと時代に乗っていけない」とコンピューターやプロジェクターの導入も率先した。「保存会にはならない、いつでも現代としてのかかし座であることが大切」
○…「30数年前の年末かな、センター南の福引でプーケット旅行が当選し奥さんと旅行に行ったのがいい思い出だな」とにやり。時間ができたらまた行きたいと思いを馳せる。忙しい日々のリフレッシュはドライブ。アイポットに入れた音楽をお供に年間1万キロ走る。劇団が来年迎える設立70年に向け代表としても全速力で走り抜ける。
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